教材を作成する
上級編
高齢者の地方受け入れを!
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2014.9.21(日)


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全体像

基になった記事
2014.8.25
ー山陰中央新報ー







教材文


@ 人口の、東京への一極集中が続いています。国連によると、首都圏が全国の人口に占める割合(2010年)は、東京が 29.2%、パリが 16.7%、ロンドンが 14.4%、ニューヨークが 6.5%。東京が突出しています。

A 過去には3度、首都圏への大きな人口流入がありました。最初は高度成長期、毎年30万人が東京に流入しました。続いて、1980年代のバブル期です。大都市は好況に対して、地方は工場の海外流出が続き、雇用が激減しました。そして、2000年代に入ると公共事業の削減が進んだことが一つの原因とされています。

B この打開策は、地域経済の活性化です。農業や観光などの振興、企業誘致、投資の呼び込みなど、果敢に打って出る必要があります。

C ところで、2010年から15年間(〜2025年)で、全国の高齢者は 759万人増えて 2,179万人になるとされています。都会ではベビーブーム世代が一気に高齢者となります。介護の需要も急増します。ところが、介護施設の用地確保など困難な問題が山積しています。

D 一方、地方においては今後、高齢者数が頭打ちになります。特別養護老人ホームなど、空き部屋が出ると思われます。この影響で、看護師や看護士が都会へと流出する恐れがあります。そこで、都会と地方の自治体が連携し、都会からの高齢者を地方が受け入れることによって、雇用を創出するとともに、経済の活性化を図るべきです。そのための制度化をすべきです。

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コメント
都会と地方との連携は
介護の問題に限らず
多方面で進めるべきだと思っています。

お互いの長所・欠点を
埋め合わせ
お互いに幸せになる方途を
模索するのです。

飯南町は伊丹市と
姉妹都市縁組みを行っています。
まだ十分な連携とは言えませんが

伊丹市にとっては
安心安全な農作物の受け入れ
田舎の環境での生活体験など
メリットがあります。

飯南町にとっても
農産物の販路拡大
飯南高校への生徒受け入れなど
メリットがあります。

介護の補完については
遠距離であることが
障害になるかも知れませんが
それを除けば
なかなかいい発想です。





教材づくりの過程


 新聞の記事やインターネットで興味深い記事を発見すると、要約学習の教材として適切かを考えます。「いける」と判断したら、文章を丸写しするのではなく、文章を「図式化」します。

 教材文は、この図式を見ながら作文することになります。もとの文章の内容から一部を削除したり、他から付け加えたりもします。文章化に当たっては、書く順番、語彙、表現方法など、子ども達を念頭に置きながら作業を進めます。

 なお、初級編といっても、実に大雑把です。それぞれの学級集団の現状に合わせて、「初級」は「中級」や「上級」などに読み替えて使用してください。

 また、要約学習においては、「要約」のノウハウを身に付ける場ですから、該当学年(対象の子ども達)の「読みレベル」より少し低い教材を準備します。

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