教材を作成する
初級編
なぜ生卵の方が長持ちするか?
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2014.9.21(日)


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基になった記事

ー山陰中央新報ー



全体像








教材文


 ゆで卵と生卵とを比べると、生卵の方がだんぜん長持ちします。例えば冷蔵庫で保存する場合、夏なら生卵は2週間、ゆで卵はせいぜい3日です。また、冬なら生卵は一ヶ月、ゆで卵は一週間程度です。

 なぜ、生卵の方が長持ちするのでしょうか? 生卵は生きており、ゆで卵は死んでいるからです。

 生卵の表面には、「気孔」という目に見えないほどの小さい穴が無数にあります。この気孔を使って空気を入れ換え、「胚」は呼吸をしているのです。また、白身にはばい菌を殺したり、腐るのを防いだりする成分が含まれています。だから長持ちするのです。

 ところが、卵を茹でると「胚」は死んでしまいます。空気の入れ換えも行われなくなり、ばい菌を殺す成分も働かなくなります。卵は一気に腐ります。

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コメント
生卵は生きている
という内容は
案外
子ども達には大発見かも知れません。
また
科学的に解説されているので
両者の違いについて
きっと納得してくれると思います。





教材づくりの過程


 新聞の記事やインターネットで興味深い記事を発見すると、要約学習の教材として適切かを考えます。「いける」と判断したら、文章を丸写しするのではなく、文章を「図式化」します。

 教材文は、この図式を見ながら作文することになります。もとの文章の内容から一部を削除したり、他から付け加えたりもします。文章化に当たっては、書く順番、語彙、表現方法など、子ども達を念頭に置きながら作業を進めます。

 なお、初級編といっても、実に大雑把です。それぞれの学級集団の現状に合わせて、「初級」は「中級」や「上級」などに読み替えて使用してください。

 また、要約学習においては、「要約」のノウハウを身に付ける場ですから、該当学年(対象の子ども達)の「読みレベル」より少し低い教材を準備します。

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