教材を作成する
世界初
iPS網膜移植手術

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2014.9.16(火)


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全体像





教材づくりの過程


 要約学習の教材づくりの過程について、同じ図式から、上級編⇒ 中級編⇒ 初級編 へと、次々教材を作成していきます。このページでは、先日報道された、世界初の画期的な移植手術を取り上げます。

 まずは、基になった記事(山陰中央新報)から、種々情報を基に図式化。さらにインターネットで関連情報を図式に付け加えました。

 この図式を見ながら、まずは上級編の教材(文章)を作成します。

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世界初!
iPS細胞で移植手術


 2014年9月12日、再生医療の切り札、iPS細胞を使って目の網膜の移植手術が行われました。これは、世界初めての試みで、夢の治療法と言えます。

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iPS細胞開発から
わずか8年目にして!


 iPS細胞は 2006年、山中伸弥(京都大学)教授によって開発されました。開発からわずか8年後、iPS細胞を使った手術という画期的な速さでの実現です。なお、教授は 2012年、ノーベル賞を受賞しておられます。

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ES細胞でも


 この再生医療の臨床実験は、ES細胞を使って行われてきており、まだ移植手術には至っていません。特にアメリカやイギリスで盛んに研究されていますが、iPS細胞より安定しているとされています。

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移植までの過程


 手術が行われたのは、滲出性加齢黄班変性という難病に冒されている50歳代の女性です。この病気は全国で約70万人いるとされ、矯正視力でも 0.1未満、失明の原因第4位になっています。

 まずは女性本人の腕組織から細胞が採取され、iPS細胞を経て網膜の細胞(1.3mm×3mm)が作り出されました。続いて、患者の網膜から異常な血管を取り除いた上で、作成された細胞を移植しました。この細胞は本人の腕から採取されているので、拒絶反応はありません。

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一年かけて様子を観る


 手術から一夜明けた9月13日、患者は「視野が明るくなった。」と話しているとのこと。しかし、手術が成功したかどうかは、安全性や効果など一年かけて評価します。特にガン化していないか、慎重に様子を観察します。もしガン化していれば、レーザーで患部を焼くことになっています。

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他の臓器でも


 もし安全性が確認されたら、iPS細胞を活用した移植手術が有効とされる、心不全・角膜疾患・パーキンソン病・脊髄損傷など、他の臓器でも移植手術が行われることになっています。

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普通の治療
早くて10年後?


 この「滲出性加齢黄班変性」に対する同じ治療は、今後6人に行われます。ただ、一人数千万円かかること、手術に当たっては網膜の出血・剥離・扱いの難しい細胞シートなど、クリアーすべき課題が沢山あります。普通の治療が出来るようになるのは、早くて10年後とされています。

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教材

上級編



@ 2014年9月12日、再生医療の切り札、iPS細胞を使って目の網膜の移植手術が行われました。これは、世界初めての試みで、夢の治療法と言えます。

A iPS細胞は 2006年、山中伸弥(京都大学)教授によって開発されました。開発からわずか8年後、iPS細胞を使った手術という画期的な速さでの実現です。なお、教授は 2012年、ノーベル賞を受賞しておられます。この再生医療の臨床実験は、ES細胞を使って行われてきており、まだ移植手術には至っていません。特にアメリカやイギリスで盛んに研究されていますが、iPS細胞より安定しているとされています。

B 手術が行われたのは、滲出性加齢黄班変性という難病に冒されている50歳代の女性です。この病気は全国で約70万人いるとされ、矯正視力でも 0.1未満、失明の原因第4位になっています。まずは女性本人の腕組織から細胞が採取され、iPS細胞を経て網膜の細胞(1.3mm×3mm)が作り出されました。続いて、患者の網膜から異常な血管を取り除いた上で、作成された細胞を移植しました。この細胞は本人の腕から採取されているので、拒絶反応はありません。

C 手術から一夜明けた9月13日、患者は「視野が明るくなった。」と話しているとのこと。しかし、手術が成功したかどうかは、安全性や効果など一年かけて評価します。特にガン化していないか、慎重に様子を観察します。もしガン化していれば、レーザーで患部を焼くことになっています。もし安全性が確認されたら、iPS細胞を活用した移植手術が有効とされる、心不全・角膜疾患・パーキンソン病・脊髄損傷など、他の臓器でも移植手術が行われることになっています。

D この「滲出性加齢黄班変性」に対する同じ治療は、今後6人に行われます。ただ、一人数千万円かかること、手術に当たっては網膜の出血・剥離・扱いの難しい細胞シートなど、クリアーすべき課題が沢山あります。普通の治療が出来るようになるのは、早くて10年後とされています。

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教材
中級編



@ 2014年9月12日、再生医療の切り札、iPS細胞を使って目の網膜の移植手術が行われました。これは、世界初めての試みで、夢の治療法と言えます。iPS細胞は 2006年、山中伸弥(京都大学)教授によって開発されました。開発からわずか8年後、iPS細胞を使った手術という画期的な速さでの実現です。

A 手術が行われたのは、「滲出性加齢黄班変性」という難病に冒されている50歳代の女性です。この病気は全国で約70万人いるとされ、失明の原因第4位になっています。まずは女性本人の腕組織から細胞が採取され、iPS細胞を経て網膜の細胞(1.3mm〜3mm)が作り出されました。続いて、患者の網膜から異常な血管を取り除いた上で、作成された細胞を移植しました。この細胞は本人の腕から採取されているので、拒絶反応はありません。

B 手術から一夜明けた9月13日、患者は「視野が明るくなった。」と話しているとのこと。もし安全性が確認されたら、iPS細胞を活用した移植手術が有効とされる他の臓器でも、移植手術が行われることになっています。

C この「滲出性加齢黄班変性」に対する同じ治療は、今後6人に行われます。ただ、一人数千万円かかること、手術に当たっては網膜の出血、扱いの難しい細胞シートなど、クリアーすべき課題が沢山あります。普通の治療が出来るようになるのは、早くて10年後とされています。

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教材

初級編



@ 2014年9月12日、再生医療の切り札、iPS細胞を使って目の網膜の移植手術が行われました。これは、世界初めての試みで、夢の治療法と言えます。

A 手術が行われたのは、失明の原因第4位という目の難病に冒されている50歳代の女性です。まずは女性本人の腕組織から細胞が採取され、iPS細胞を経て網膜の細胞(1.3mm〜3mm)が作り出されました。続いて、患者の網膜から異常な血管を取り除いた上で、作成された細胞を移植しました。この細胞は本人の腕から採取されているので、拒絶反応はありません。

B なお、この治療が誰にでも行えるようになるのは、早くて10年後とされています。また、今回の手術について安全性が確認されたら、他の臓器でも同じ方法で移植手術が行われることになっています。

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