教材を作成する
水素を造り保存する

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2014.9.16(火)


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全体像



教材づくりの過程


 要約学習の教材づくりの過程、第一弾です。まずは、中級編を意識して作成します。

 中級編といっても、実に大雑把です。要約学習では、「要約」のノウハウを身に付ける場ですから、該当学年(対象の子ども達)の「読みレベル」より低い教材を準備します。それぞれの学級集団の現状に合わせて、「中級」は「初級」や「上級」などに読み替えて使用してください。

 この「水素を保存する」記事は、山陰中央新報(第1面)に掲載されていました。通常、教材にする場合は、インターネットで他の新聞社の記事を当たったり、ヒットするさまざまなサイトを当たったりして、より詳しく、より立体的に情報を集めます。

 情報を集めながら、図式のスタイルにしていきます。

 しかし、この記事は、山陰中央新報以外に情報を見つけることが出来ませんでした。よって、山陰中央新報の記事だけを図式化するしかありませんでした。

 ここから教材づくりです。実は何のことはない、この図式を眺めながら文章化するだけです。ただ、もとの記事の情報提示の順番は、とりあえず無視します。私なりのプレゼンスタイルで文章化していきます。

 通常は、情報のいくつかはカットして文章化しますが、今回は情報量が少ないので、掲載された内容を全て文章にしていきます。さらに今回は、私の記憶にある情報から、2013年度のエネルギー事情を付け加えました。

 以下の通りです。

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教材
水素を造り保存する


 昨年度の発電量は、火力発電が約88%、水力が 約9%。両者で約97% を占めています。一方、現在開発が急ピッチで進んでいる「再生可能エネルギー」(太陽光発電・風力発電・地熱など)は、1.6% に過ぎません。

 しかも、円安に動いたり、全国の原子力発電が停止したりしています。火力発電に使用される天然ガスや石油の輸入額が、昨年度は 7.7兆円に達し、前年度の倍増となっています。日本の経済発展にとって、大きな痛手となっています。

 こういう中にあって、北海道で大きなプロジェクトが動き出す計画があります。太陽光発電・風力発電を大規模に始めようというのです。

 ところで、巨大な蓄電施設が開発されていない現在、電気は保存が出来ません。そこで、北海道で生み出された電力のうち、余った電力は水を「電気分解」することによって、水素を取り出します。それを液体水素の形にして、保存しようと計画が進んでいます。

 なお、この液体水素は、ゆくゆくは水素ステーションまで運搬し、水素を燃料として走る「燃料電池車」(今年末発売予定)のエネルギーにしようと話し合われています。

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コメント
授業では
この文章にルビを付けます。
実態によっては
再生可能エネルギー
経済発展
プロジェクト
水素ステーション
燃料電池車

など
解説を付記します。

あとは授業に持ち出し
子ども達に図式化させます。
私の構想した図式と比べて
どこがどう違うか
そこが楽しみの一つです。