2014.9.14(日)
全体像
単なる文字の行列
コメント 「石」には不確定要素がほとんどない と言っておられます。 が 「石」という文字だけでも 色・形・大きさ・種類など 不確定要素がかなりあります。 百聞は一見にしかず と言いますが 言語で表現する場合 言葉一つ一つについて いちいち 事細かに解説・説明していては 話が前に進みません。 「石」と標記したら 大雑把にイメージしていることを前提に 意志を伝え合っているのが 文字言語・音声言語の実態です。
読者の創造・解釈
コメント 「第二次創造」という言葉は 初対面です。 確かに 読みながら脳裏では さまざまなイメージを描きながら 読み進めます。 それはまさに創造です。 さし絵がなければ 主人公の顔立ちや姿形など 読み手がイメージしている人物像は まさに十人十色。 読む人に委ねられています。
文学的表現は特に……
コメント いろいろな解釈を許す文学。 問題は この文学を入試問題として 出題することです。 これについては これまで「コメントの部屋」で 取り上げたことがあります。
文学的表現と対極にあるのは?
コメント したがって 説明的文章については 入試問題作成も そう混乱はありません。 この文章も説明的文章です。 上の図式が脳裏にあれば 解答は難なく出てきます。 例えば 出題された発問を見てみましょう。
一つの文章から 読解問題を考え出す人には いつも頭が下がります。 なかには 読解力を診る問題というより クイズに近い発問もあって 愕然とさせられることもありますが さすがに(島根県)入試問題となれば 文章内容も (中学生に)読ませたいものが 準備されています。 発問も 読解力を診る上で よく練られた発問だと 感心させられます。 ただ思います。 創意工夫を凝らして 設問を考えなくても 図式を書かせてみれば 読解力が一目瞭然で分かります。 要約文でもいいのですが 採点が面倒です。 なお 文章を読んで 要約文(図式)が正しければ 文章を読めたかと言うと まだ不十分です。 その文章を読んで(考えに接して) 自分はどう考えるか? 感想・意見など コメントが述べられないと 文章を読んだとは言えません。 採点基準が難しいのですが 島根県入試問題には 毎年出題されています。 (作文問題第一号は私が作問しました。) ところで 話題は飛躍しますが 全国学力調査に触れます。 秋田県は 昭和30年代 全国学力テストで 40位台を低迷。 ここから教育改革が始まったとのこと。 それが今では 小学生で6回連続 中学生で2回連続 トップを続けています。 あわせて行われた 生活状況調査によると 秋田県では 塾に通っている子どもは 小学6年生で22.8%と 全国最下位。 一方 県内でも成績上位の地域は 早寝早起きや 朝食をとるといった 基本的な生活習慣を 実施している家庭が多いとのこと。 また小学生6年生の 休日の学習時間は 1時間以上が84%。 全国平均の57%に大差をつけています。 教育専門監の設置 家庭教育の基礎「学びの十か条」 対話型の授業 など 秋田方式を実践してきた その成果だと 新聞報道で読みました。 なお 秋田の指導法を学ぼうと 全国各地からの視察が 後を絶たないと言います。 例えば 下位に低迷していた高知県は、 ”秋田式”を導入して 大幅に躍進。 地域ぐるみでの放課後補習の支援は 学力向上の好事例として 文部科学省も注目しているとのことです。 ところが 先日 図書館で読んだ週刊誌の特集に 気になる内容が掲載されていました。 新聞で報道されていないことで 秋田県が実践していること。 それは リハーサルテストの実施だそうです。 全国学力調査の傾向を分析 それを基に 12月 県内の小5と中2を対象に 学力テストを実施。 さらに 4月当初 小6と中3は 直前テストを実施しているとのこと。 現地を取材して 教員から聞き取りをしたとのことなので 誤報ではなさそうです。 ふむふむ そういうことなら 評価は違ってきます。 私が教諭時代 3年生には 特に3学期に集中的に 公立高校の入試過去問題を 10年間分 行っていました。 むろん テストの翌時間は 文章を読みながら 一つ一つの発問の解説と解答。 生徒は自己採点しながら 文章の読み方と 解答の仕方(コツ)とを 学んでいきます。 島根県の入試問題は 各教科 平均点が50点〜60点を目安に 作問されています。 リハーサルテストのテストの推移ですが 第一回目(10年前のテスト)は おおむね 学年平均が40点〜45点です。 が 回を重ねるに連れて どんどん平均点が上がっていって 最後の3回ぐらいになると 70点〜75点にまで達します。 別に 国語の学力が伸びたわけではありません。 テスト問題への対応力が 向上したのが 大きな要因です。 傾向としては 漢字の基礎学力がない子は ほとんど点数が伸びません。 逆に 中上位の生徒は 平気で90点以上を取るようになります。 ただ これによって 秋田県の評価が 下がるわけではありません。 一時間一時間行っている 授業評価を着実に 次の授業に生かそうとしていること。 家庭学習の充実に 特に力を注いでいることなど 全県ぐるみの取組には 大いに学ぶべきところがあります。 全国学力テストの公表について ケンケンガクガクの昨今です。 あまりに公表に走ると 結果として 見せかけの点数を上げるために あらぬ方向へと 学校教育がゆがむ恐れがあります。 要は 各学校の担当者が 実態をしっかり受け止め 学力向上に向けて 知恵と力を大いに注ぐことです。 また 保護者は少なくとも わが学校・我が子の 学力の実態と 学校の学力向上策とを しっかりと把握し 学校と家庭が一丸となって 子ども達の学力向上に 努力することが大事だと 私は考えています。 |
17.3.10(木) 国語・算数ともに全国平均を上回る!
小田小時代は
リハーサルテストなどは
一切やっていません。
丸裸の実力の結果です。