日本の平和主義
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2014.8.27(水)


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 中学校社会科「公民」の教科書を開いてみました。政治・経済・社会の諸情報について、実にコンパクトにまとめられていると感心しました。ただ、「概観」の感は否めません。教科書の情報を基に、さらに深めたり広げたりする必要性を感じました。

 ここでは、「日本の平和主義」と題した単元について図式化の方法で紹介します。

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全体像













日本は平和主義の国


 第二次世界大戦において、日本は他国に重大な損害を与えました。これを反省、戦後は「平和主義」に転じました。むろん日本は、非核三原則の立場をとっています。

 憲法9条では、「戦争の放棄」と「世界の恒久平和に努力する」と謳っています。戦力を持っての交戦権は、これを永久に放棄したのです。

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日本の使命は?


 目を国外に転じると、今でも世界では「民族紛争」や「地域紛争」が絶えません。

 非核三原則、平和主義を標榜する日本は、今こそ「核兵器廃絶」「世界平和」を世界にアピールすべきです。それが使命です。

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コメント
他国から侵略されたとき
これへの交戦権は
国連も認めています。
この理念に則り
日本は自衛隊を有しています。

これは
あくまでも自国の専守防衛。
けっして
海外にまで出かけて
銃口を人に向けることは
許されていません。

いや
そういう判断で
これまで
日本は動いてきています。


この度
個別的自衛権の他に
集団的自衛権を認めるという
内閣の方針が打ち出されました。

これは
自衛隊が武器を携えて
国外に出かける可能性を
否定できません。

いざとなれば
アメリカの軍事力頼みの日本です。
フィフティフィフティが世の習い
という観点からの判断でしょうか?

軍事力に頼ったら
目には目を歯には歯を
報復合戦は泥沼です。

この辺りについて
各学校
各教室では
どのような授業が
展開しているのでしょうか?








日米安全保障条約


 万が一、他国から武力で侵略された際、自国(国民)を守るのは当然です。政府は「自衛権はある」として、自衛隊を組織しています。憲法9条にもかかわらず、自衛隊が存在するのは、これは見識ある見解といえます。ただ、「憲法違反だ」という少数意見があるのも事実です。

 なお、「日米安全保障条約」はあくまでも自衛のために締結されたものです。もし他国から攻撃されたら、日米は共同して対処することになっています。米軍駐留は、このために認めているのです。

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自衛隊
イラクへ派遣


 2003年、有事法関連三法が成立、翌年には自衛隊がイラクへ派遣されました。イラクの復興支援のためです。

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コメント
第1次湾岸戦争の時(1990〜)
海外メディアから
日本は批判されました。

多国籍軍が
体を張って頑張っているとき
日本は
お金は出す(総計;1兆8千億円)が
人は出さないと、……。

しかし
第2次湾岸戦争(2003〜)では
有事関連法案を成立。
自衛隊が
武器を持って戦わない
復興支援に派遣されています。

憲法9条があるから
派兵できないというのは
日本の論理であって
海外からは
理解に苦しむ対応なのです。

今でも
世界各国で戦争や紛争が起こっています。
どちらも理屈を持っています。
話し合いで譲れないから
行き着くところ
戦争なのです。

神様から見たら
幼児のケンカと同じです。
民族と宗教
なぜ
あい和することが出来ないのでしょうか?

島国日本。
しかも
神道も仏教も何でもござれ。
さまざまな国から入ってくる
あらゆる宗教も
何の抵抗もなく
お互いに受け入れて
共存しています。

日本人には
理解しがたい世界なのかも知れません。

このあたり
社会科の授業では
どのような展開なのでしょうか?