アジアと私たちの生活
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2014.8.27(水)


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 中学校社会科「公民」の教科書を開いてみました。政治・経済・社会の諸情報について、実にコンパクトにまとめられていると感心しました。ただ、「概観」の感は否めません。教科書の情報を基に、さらに深めたり広げたりする必要性を感じました。

 ここでは、「アジアと私たちの生活」と題した単元について図式化の方法で紹介します。

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全体像



こうやって
図式を書いてみると
教科書にずらずら書いてある
記号のような文字列が
立体的な絵のように
頭の中に入ります。

内容が
すとんと胸に落ちます。
同時に
内容が痕跡となって
脳裏に残ります。

これが
図式の力です。

子ども達には
ノートをとるに当たって
また
予習をするにあたって
ぜひ
図式を取り入れることを
お勧めします。











衣類
輸出国から輸入国へ


 衣類に関しては、日本は輸出国でした。原料を輸入し、製品にして輸出していたのです。ところが、人件費の関係で、アジアの他国で生産した方が安上がり。どんどん企業は海外へ出て行きました。あるいは、海外の企業に生産を依頼して輸入するようになりました。

 結果、今や日本は衣類に関しては輸入国。輸入量は、1908年が18ダース ⇒2006年には118ダースにまでなっています。

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パーム油


 アイスクリーム・スナック菓子・口紅・洗剤などの原料となる「パーム油」は、マレーシアからの輸入です。コンビニや100円ショップの繁盛により、どんどん需要(輸入)が増えました。

 結果、マレーシアのアブラヤシは乱伐。熱帯林の急激な減少を引き起こしています。日本は、考えを改める必要があります。

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コメント
まさに
必要悪!

日本は
自国で必要なら
相手の不幸を顧みず
どんどん輸入をする図式です。

もっとも
マレーシアが
自国の環境を憂えて
伐採制限をしたり
植樹を同時に進めたりすれば
問題は起こりません。

いや
外貨獲得のためには
背に腹を変えられないのか?

大所高所に立った
将来をしっかり見据えた
問題解決が大事です。








輸入相手国


 2006年の輸入内訳は、上の通りです。

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コメント
認識不足でした。
アメリカからの輸入が
圧倒的に多いと
先入観を抱いていました。

アジアが44%
そのうち
中国からが実に21%

その中国との関係が
近年
特に安倍政権になってから
とみに危うくなってきています。

この状態が続けば
恐らくは
中国への輸出入は
今後
思いがけない衰退が
あるかも知れません。

敵対視する方向ではなく
共存共栄
恩讐を乗り越えて
あい和する道を
政治家には歩んでほしいと
強く願ってやみません。

以下
次のサイトで
近年の輸出入相手国の推移を
調べてみました。

http://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country.html



輸出
1位 2位 3位 4位
1990年 32% 米 6% 独 6% 韓 5% 台
2000年 30% 米 8% 台 6% 韓 6% 中
2005年 23% 米 14% 中 8% 韓 7% 台
2013年 19% 米 18% 中 8% 韓 6% 台





輸入
1位 2位 3位 4位
1990年 22% 米 5% イ 5% オ 5% 韓
2000年 19% 米 15% 中 5% 韓 4% イ
2005年 21% 中 12% 米 6% サ 5% オ
2013年 22% 中 8% 米 6% オ 5% ア
米=アメリカ  中=中国  台=台湾  韓=韓国  独=ドイツ
イ=インドネシア  オ=オーストラリア  ア=アラブ首長国連邦