子ども大好き!
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〜新任教職員歓迎会;歓迎のあいさつ〜

2014.4.20(日)


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 去る4月18日(金)、今春、飯南町に赴任された教職員の歓迎会がありました。主催は教育委員会、参加者は小中学校の他に高校の着任教職員。迎える側は、町長・副町長・議会(2人)、各学校校長、そして教育委員会のメンバーです。

 主催が町教委ということで、教育委員長の私が開会のあいさつをしました。

 今回は、このあいさつを(教科書教材の図式化に習って)紹介するとともに、若干のコメントをくわえることにしました。

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事前に書いた
あいさつ構想メモです。
この図式を念頭に
スピーチをしました。
なお
例によって
スピーチは事前に
作文して臨んだわけではありません。

当日
この図式を描いて
描きながら
脳裏に映像として残して
本番?を迎えました。













お礼


 きょうは、飯南町にお越しくださった教職員の歓迎会を企画しましたところ、都合を付けてお越しいただき、厚く感謝申し上げます。

 とりわけ、「歓迎会」と銘打ちながら、着任された皆様からも「会費」をいただいております。たいへん恐縮しております。 ……どうか、その分、心おきなく食べたり、心おきなく飲んだり、そして、心おきなく語り合っていただきたいと思います。

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飯南町学校教育
いちばんの特色は?


 飯南町における学校教育で、いちばんの特色は何かと問われたら、私は躊躇なく「保小中高一貫教育」と答えます。

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誇れる
地域の飯南高校


 ご周知のように平成13年度から、飯南地域の中高一貫教育が本格的にスタートしました。これは、画期的な出来事でした。

 特にすごいと思っているのが、高校の先生が年間通して中学校の授業支援に来てくださることです。英語と数学は週2日、2年生と3年生の授業に、国語は週1日、3年生の授業に来られます。

 とりわけ高校の先生方にとっては、中学校ではどんな教科書を使って授業をしているのか、どのように授業が行われているのか、子ども達の学習状況はどうなのか、……年間通して、つぶさに観察することが出来ます。

 こういう教員交流を基盤として、飯南高校で授業が展開しているのです。これは、他に誇れる一貫教育です。

 20年前頃、頓原中から飯南高校への進学は、おおむね50%でした。赤来中からは70%程度でした。それが、近年はこぞって飯南高校へと進学しています。

 町内だけではありません。20年前は町外からの入学生が、あっても1人か2人でした。が、数年前から右肩上がりに急増し、とうとう今年の入学生は44名。町内からの入学が36名ですから、とうとう町内と町外とが逆転しました。画期的な年です。

 それもこれも、飯南高校が魅力ある学校だからです。飯南高校の先生方には、感謝の気持ちでいっぱいです。

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小中連携教育


 この中高一貫教育の成果を背景に、平成14年度、頓原地域では頓原小学校が隣に新築移転したことをきっかけに、小学校と中学校の連携教育がスタートしました。

 赤来地域では4年遅れて、平成18年度から連携教育がスタートしました。その前の年、平成17年度、私が赤来中学校に赴任した年ですが、その年の新入生をめぐって問題事例が発生しました。

 小学校と中学校とは、もっともっと緊密に連携することを痛感し、頓原地域の先進事例に学びながら連携を深めていきました。

 そうこうするうちに、校長会で話題になったことがあります。保育所と小学校こそ、もっと連携すべきだという意見が強くなりました。近年、配慮を要する子どもが増えたことが、その大きな要因です。

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保小中高一貫教育


 それだったら、保育所から飯南高校まで、切れ目無く一貫して一人一人の子ども達を見守り、育てていこうということで、平成19年度から「保小中高一貫教育」の模索が始まりました。

 そして平成22年度、組織が立ち上げられ、本格的に「飯南地域保小中高一貫教育」がスタートしました。特に、知育・徳育・体育の視点から実績を積み上げ、着実に成果が上がっているところです。

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要約学習


 こういう中、飯南町教育委員会では、昨年度末に研修会を開催しました。保小中高一貫教育の柱の一つに「要約学習」を取り上げてもらうように働きかけました。

 「要約学習」は、調べ学習の実態から始まっています。調べ学習をして自分のレポートに取り込むとき、大半の生徒が本文を丸写ししていました。しかも、それをそのままプレゼンテーションで朗読している実態もありました。 ……これは、見て見ぬふりは出来ません。

 「要約学習」は、どういう教育かというと、人の話を聞きながらメモをどう取ればいいのか? 文章を読みながら自分のレポートに取り込むには、どうすればいいのか? また、プレゼンテーションをするとき、どんなスピーチメモを準備すべきか、掲示物を作ったり作文したりするとき、その構想メモはどのようにすればいいのか?

 その中心に位置するのが「図式」です。この図式力を高めることによって、聞いたり読んだり、話したり書いたりする力をごっそり引き上げます。

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子ども大好き


 終わりになりましたが、先生方には飯南町が大好きになってくださることを期待しています。勤務される学校が大好きになってください。そのためには、子ども達が大好きになることです。

 こうやって、学校における一日一日が楽しく充実し、学校での生活を謳歌されると、子ども達は大いに感化されます。ぐんぐん伸びます。どうか、よろしくお願いします。

 繰り返しになりますが、本日は都合を付けて歓迎会に参加して頂き、本当にありがとうございました。

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許された時間内
お越しくださった先生方と
懇談をして回りました。
嬉しかったのは
どの先生も
前向きだということです。
子ども達が大好きだ
毎日が充実している
と感想を言われた方が
大半でした。

また
飯南高校校長先生からは
要約学習で身に付けようとしてる
学力こそ
学校教育で重視すべきだ
社会に出てから重要だと
いくつかの事例を挙げながら
力説されました。
涙が出るほど嬉しかったです。