@ 「寝る子は育つ」という言葉があるように、睡眠中には成長ホルモンが多く分泌されています。寝始めに一番たくさん成長ホルモンが分泌されます。そのため、寝始めの睡眠の深さには特に気を付けなければなりません。
A 成長ホルモンと聞くと「身長を伸ばすホルモン」だと思われ勝ちですが、役割はそればかりではありません。大人も含めて、細胞の修理などに役立っています。また、寝ている間に記憶を定着させる(確かなものにする)働きがあります。睡眠を取ることによって、その日に起きたことや覚えたことの記憶を整理・定着をしています。特に、短期記憶より長期記憶に重要な役割を果たしていますので、勉強面でも良質な睡眠は欠かせません。
B さらには、睡眠は免疫力(細菌やウイルスから体を守る働き)の維持・向上を図ってくれます。睡眠不足は、糖尿病・がん・高血圧などの生活習慣病など、さまざまなリスク(危険性)を高めることが研究結果から明らかになっています。風邪やインフルエンザは、寝不足が原因の一つとされています。ワクチンや薬を飲んでも、しっかりとした睡眠がとれていなければ効果がありません。