@ メタバースとは、メタ(乗り越えた)とユニバース(全世界)を組み合わせた造語(造られた言葉)で、これまでの常識を越えた世界を、インターネット上の空間で実現することです。日本では「仮想空間」と訳されていますが、実際には「超越空間」と訳すべきほどに現実を越えた世界が実現しています。
A メタバースが誕生したきっかけは、仮想現実(VR)です。1960年代にアメリカでは映画視聴を目的に初期型のVRシステムが開発され、映像の視聴に合わせて振動や香りを体験する仕組みが考え出されました。その後、1990年代に入るとインターネットが普及し、パソコンやスマホなどによるネットワーク空間(インターネット上の世界)が造り出されました。
B メタバースの世界では一人一人がアバター(分身)を作り、メタバースの世界ではアバターとして活動します。自分の家やお金を持ち、ファッションを楽しんだりイベントに参加したりできます。モンスター(怪獣)を集めて戦ってお金を儲けたり、手持ちの品物を売ってお金を稼いだりすることもできます。去年10月に開催された「Metaversefestival」では、80名以上の音楽家が登場するとともに、5万人以上の観客が参加し、大きな話題になりました。今後ますます、「デジタル空間における活動」と「現実社会での活動」がリアルタイムでつながるようになると考えられています。