@ 近年、コンピューゲームを使ったスポーツ競技「eスポーツ」が、世界中で大きな盛り上がりを見せています。海外では一万人を超える観客が大きな会場を埋め尽くし、声援を送るほどの熱狂ぶりです。2024年に開催されるパリオリンピック・パラリンピックの新種目としても採用が検討されているほどです。一方、日本ではまだeスポーツが普及しきれていません。その原因の一つが認知率の低さ(知られていない)によるものです。NRIの「アンケート調査」(2019年)によると、「eスポーツという言葉を知っている」のは約20%にとどまっています。
A eスポーツは、いくつかの種類に分類することができます。主には、シューティングゲーム(敵を倒すゲーム)・格闘ゲーム・パズルゲームなど、7つのジャンルに分類されています。この中でも、世界で最も盛り上がっているジャンルが、MOBA(敵味方二つのチームに分かれ、味方チームで協力しながら敵のチームを攻める形式のもの)です。スマホでプレイできる「eスポーツ」も多く、そのプレイヤーのほとんどは10代から20代の若年層です。
B 2018年の世界大会の優勝賞金は約7億2,000万円で、賞金総額は約20億円にも上りました。一方、日本でもJリーグ(サッカー)や、日本野球機構(NPB)が「eスポーツ大会」を開催していますが、国内リーグの賞金総額は2,700万円で、世界大会と比べると大きな開きがあります。