マスク依存症
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2021.2.28(日)


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下の図式と教材は
2月
赤来中学校2年生「要約学習」で準備した教材です。


全体像
(図式)

教材


@ マスク依存症とは「マスクをする必要がない場所でも外すことができない精神状態」で、コロナ以前は特に若い女性の間で多く見受けられる現象でした。マスクをしていると周囲から見られる箇所が減る一方、自分は視野を確保し、周囲の様子を慎重に観察できます。外部からのストレスを受けずに周囲を見渡せるといった安心感が得られます。

A しかしマスクを付けていると、他人から「感情が読めない」「何を考えているかわからない」という印象を持たれやすくなります。そのため、親しみやすさが減り、良好な人間関係を築くうえでマイナスとなってしまいます。特に初対面のときにマスクで口元が見えないと、顔のインパクトがなくなり、顔を覚えてもらえない、親近感が生まれにくいという問題が生じるとされています。

B ところで新型コロナが流行して以来、マスク着用がエチケットとなっています。マスクを着用することによって鼻や口が覆われ、外部の冷たい空気を防いでくれます。一方、風邪を引き起こすウイルスは、温度が低く乾燥した環境を好んで繁殖します。その点、マスクを付けていると吐いた息の水分がマスクの内側にこもるため喉や鼻の粘膜を潤し、新型コロナからの感染を守ってくれます。さらには、マスクは飛沫を防ぐ効果があるため、コロナ禍の今は、マスク着用は感染防止に欠かせません。

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新型コロナ以前


 新型コロナの流行によって、「マスク着用」が当たり前。着用していないと「白い目」で見られる世の中に変わりました。

 ともとも「マスク」は嫌いなタイプの私です。息苦しい、鬱陶しいというのが理由です。実際にマスクをしていると酸素不足のため、幼児や高齢者(認知症との関連)は注意が要するとされています。

 コロナが流行する前、マスク依存症の人に出会ったことはありません。ただ冬場、中学校の授業に行くと、どの教室にも(特に女子生徒)マスクを着用している生徒を見かけました。

 「風邪をひいた?」⇒「いいえ、予防です。」
 
 こういう会話を幾度となくした覚えがあります。確かに、暖房ががんがん効いた教室はカラカラに乾燥しています。ノドを痛めない、ノドの乾燥によるウイルス侵入を予防するという効果があるという認識がありました。

 ただ、全体発表をマスクの生徒に指名したときには、声がくぐもって聞き取りにくくなるので、マスクを外してスピーチ(プレゼン)をしてもらっていました。

 そして、新型コロナ禍が到来しました。

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マスクが当たり前の社会に……


 先日の新聞記事に「コンビニに入店する客の約8割〜9割がマスク着用」、「マスクをしていない人には店員が注意をすべきだ」などと書いてありました。

 郷に入れば郷に従え。今や私も「マスク着用」の一人となっています。ただ、店に入る直前、車中にマスクを忘れて取りに戻ることはしょっちゅうです。

 当初、困ったのは授業。マスクをしての授業は呼吸が苦しい上に、声が通りにくい私にとっては致命傷です。が、ありがたいことに「マウスシールド」に救われました。声が通る上に、呼吸が圧倒的に楽。助かりました。

 ちなみに「マスクはウイルス対策に有効」という認識で、世の中は一致しています。とりわけ罹患者が咳をするとき、飛沫を防止する効果は間違いありません。また、健康な人が目・鼻・口を触ることによってウイルスを体内に取り込む危険性を防止してくれます。

 しかし一方、マスクの隙間はウイルスの大きさの30倍〜50倍とされています。簡単に通過します。頻繁にマスクを交換する場合はいいとして、そうでない場合は、マスク表面に付着したウイルスが、呼吸(吸い込み)によって難なく体内に入り込むとされています。

 総じて、患者はマスク着用は原則。そうでない人にとっては、気を付けてマスク交換を行う必要がありそうです。

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慣れねばと思へど街は表情の見えぬマスクのひとひとの波
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マスク依存症


 教材に取り上げましたが、初対面でマスクをしておられたら、その人の顔の全体像がつかめません。もともと顔覚えの悪い私です。2度目に会っても認識出来る自信がありません。

 「目は口ほどにものを言う」とは言いますが、目だけではその人の表情はうかがい知れません。人は無意識的に、人と話すときは表情(感情)を意識します。マスク着用では、相手の気持ちが分かりかねます。いい人間関係を醸成する上から、マスク着用は致命傷です。

 いよいよワクチン接種が始まったとはいえ、新型コロナが今後どのように推移するか、いつ終息するか、現状では見通しが立ちません。 ……いったい、いつまでマスク社会が続くのでしょうか?

 何て世の中になってしまったものか? と、嘆きます。

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ふたたびもの申す


 ネットでの情報なので真偽は計りかねますが、どうやら今回の新型コロナは、データの上からはインフルエンザ程度か、それ以下になるようです。恐怖を煽り続けた(続けている)マスコミの罪は大きいと思います。

 特に受信料を払っているNHKまでもが、感染者数を示すとき「過去最多です。」「……にも上っています。」と、あえて恐怖を煽るようなデータを探し出しては強調し続けました。

 公共放送なら、一方的な考えを押しつけるのではなく、バランスよく情報を提示すべきです。その情報を鑑みて、どう判断するかは視聴者であるべきです。判断や主張を押しつけるのは、公共放送としては失格です。

 インフルエンザは例年、流行期には一日当たり1万人〜2万人の患者数(感染者数ではありません)です。死者は一日当たり100人を越えています。単純比較では、インフルエンザの方が危険性が高いかも知れません。

 
新型コロナデータ(2021.2.28)


感染者数 698人
死亡者数  51人

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 緊急事態宣言が出されたことによって、弱者が徹底的に痛めつけられました。失業者、自殺者の多さが社会問題になりつつあります。本当に出す必要があったか、しっかりと公平に検証してほしいものです。

 以下は問題点です。

 新型コロナは(バタバタ死亡する)ペスト並みの「感染症第2類」のままの扱いです。これによって、依然として無症状でさえ隔離の対象となっています。一刻も早く(インフルエンザと同じ扱いの)5類にして、一般病院でも治療出来るようにすべきです。

 医療崩壊といいますが、5月以降、いったいこれに備える対応策を実施してきたか? これを厳しく問いたいです。具体的にはここでは省きますが、死亡者が数十倍の欧米でさえ、医療崩壊はぎりぎり防いできています。いわんや日本の医療体制やいかに!?

 例えば東京都です。この間、新型コロナ用のベッド数を大きく減らしました。無症状者用のホテルの大半(半数か?)を契約解除して冬を迎えました。

 PCR検査自体、感染症(感染者割りだし)に使うことが問題です。開発者自身が反対しているほどです。

 PCR検査の「CT値」について、日本はずっと45回を基準としてきていました。1月22日、やっと厚生労働省は35回(WHO指定)に変更しました。これまで、どれだけ多くの「偽陽性者」を生み出してきたか、しっかりと検証してほしいものです。

 感染者のグラフを提示してきていますが、正しくは「感染者数」ではありません。「PCR陽性者数」です。インフルエンザでは「感染者」は統計外、医療を受診した「患者数」を統計処理しています。 ……ここが指定感染症2類だから?

 このPCR検査ですが、当初は疑わしい人のみに絞って実施していました。これが、最低限PCR検査の正しい使い方だとされています。

 ところが民間で格安で実施するようになってからは、当初と比べて大幅に(多い日で数十倍)検査人数が増えました。ここら辺りのベースの数を度外視して、「感染者数」として発表し続けています。3月頃と比べること自体、意味を成しません。

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