@ 地球と太陽との距離は約1億5000万キロメートルあり、この距離が一日の中で変わることはありません。ところが、地球と太陽との距離は同じなのに、沈む太陽「夕日」は大きく見えます。それはなぜでしょうか?
A 夕日が大きく見える理由は、人間の目の「錯覚」です。私たちが空を見上げるとき、真上(天頂)は低く見えます。逆に夕日が沈む西側の向こうは遠く見えます。人の脳は奥行きを(=遠いと)感じると、遠くにあるものほど大きいと錯覚してしまうのです。沈む太陽は、非常に遠くに見える地平線や周りの景色などにごまかされて、太陽が実際以上に大きく見えるのです。沈む太陽と同じく昇る太陽も大きく見えます。
B ちなみに、特別に大きく見える月を「スーパームーン」と言いますが、これは目の錯覚ではなく、実際に月が地球に近付いていて大きく見えるのです。スーパームーンは、条件が揃った場合にのみ見ることができます。めったに見ることが出来ません。