@ ゾウが耳をバタバタさせているのを見たことがあると思います。、あれは、体が熱い時に耳を動かして体だの熱を下げているのです。例えば、アフリカゾウは気温が27度を越えると、耳を立てて動かし始めます。32度を越えると、耳をしょっちゅう動かすようになります。
A 人間の場合、暑いときには汗をかきます。汗をかいたらその分、水を飲まないと熱中症になります。その点、ゾウが生活しているのは水が少ない地方です。そのため、汗をかいて体温を下げることが出来ません。一方、イヌはハアハアと息をして体温を下げます。ところが、ゾウは鼻が長すぎるために、空気を鼻から吸って口から出すことができません。そのため、耳をバタバタさせる方法で体温を下げているのです。
B ゾウの耳には、細い血管(血が通る細い管)が網の目のように張り巡らされていて、体から流がれてきた血液を、空気に当てて冷やす仕組みになっています。大きな体の体温を下げるためには、ゾウは大きな耳が必要というわけです。