@ 体の表面がウロコで覆われている動物は、爬虫類の仲間です。爬虫類の中で甲羅を持っている動物は、カメです。カメの甲羅は、ヘビやトカゲのウロコと同じもので出来ています。人間の爪と同じようなものですが、爪よりもっと固く出来ています。
A カメは大昔は甲羅を持っていませんでした。今のトカゲと同じような形をした動物でした。それが、だんだんと今のような姿になりました。カメの祖先は最初、胸の所にある肋骨が大きくなり、胸のあたりだけが固くなっていきました。その後、それが体全体を包むようになり、胸の骨が体と同じ大きさになっていったのです。
B そのうち甲羅の中に手足や頭を引っこめることができるようになりました。これは敵から体を守るのに、非常に便利でした。また、恐竜が絶滅(全部死ぬ)したときも生きの残れたのは、甲羅のおかげとされています。