@ 夜空に輝く月も「星」の仲間です。星にはまばゆく光っている恒星(こうせい)と、光を放てない真っ暗な惑星(わくせい)・衛星(えいせい)があります。太陽は恒星、地球は惑星、月は(地球の)衛星です。つまり、太陽は光っていますが、地球や月は光らない星です。
A ところが、月は夜空に美しく輝いています。なぜ月が光って見えるのでしょうか? それは、月が太陽の光を反射している(光を照り返している)からです。月をはじめ、自分で光を放てない惑星や衛星は、太陽の光を反射することで光って見えているのです。つまり、太陽がなければ、月は白く(黄色く)輝くことはありません。
B ところで今から約60年前の1961年、(ソビエト連邦)ガガーリンは人類で初めて宇宙飛行を行ないました。宇宙から初めて地球を眺めた彼は「地球は青かった」という有名な言葉を残しました。宇宙から見ると、地球は青い海と白い雲のコントラストがとても美しい星です。また、宇宙のかなた(遠く)から地球を見ると、海と雲がまざってあわい青色に見えます。太陽は、大昔から休みなく爆発して燃えている、太陽系における唯一の恒星です。月が輝くのも、地球が青く見えるのも、地球に朝が来るのも、すべて太陽があるからなのです。