@ ハエは、天井にぴたっとくっついて止まることが出来ます。どうしてそんなことが出来るのでしょうか?
A ハエの足の裏は、細かい毛で覆われています。その上、足の裏からは粘りけのある汁を出しています。このことによって、足の裏が吸盤(吸い付いてくっつくこと)の役割をするのです。ハエがよく、足をこすり合わせているのを見たことがありませんか? そうなんです。足の裏に汚れが着いたら、くっつく力が弱くなります。そこで、ヒマさえあれば足をこすり合わせて汚れを取っているのです。
B ちなみに、足の裏は「味」や「におい」を感じることが出来るようになっています。人間で言うと、舌と鼻の役割をしています。足をこすり合わせながら、味を調べたり、臭いを嗅いでいるのです。とりわけハエは、腐った食べ物の周りに集まってきます。卵から孵った幼虫(ウジ虫)は、腐ったものを食べて育ちます。だからハエは、卵を産むためにも腐った場所が大好きなのです。