①　昔、イギリス人はオーストラリアに牛を持ち込みました。これらの牛は、オーストラリアにたくさんの糞をしました。牛は一頭あたり、毎年テニスコート５つ分の広さを埋めるほどに沢山の糞をします。イギリスにはフンコロガシがいて、牛のやわらかい糞を食べて分解します。ところが、オーストラリアにいるフンコロガシは、カンガルーの乾燥した硬い糞だけを食べるので、牛の糞は分解できませんでした。

②　その結果、オーストラリアには牛の糞がどんどんたまっていきました。糞は少量であれば植物の肥料となりますが、たまりにたまってとうとう島根県のほぼ半分ぐらいの広さ、牛の糞だらけになりました。

③　そこで、オーストラリアでは世界各地から多くの種類のフンコロガシを輸入して、何とか牛の糞の問題を解決することができました。