@ 地球は公転といって、太陽の周りを回っています。同時に、自分自身でもぐるぐる回っています。これを自転といって、一日で1回転しています。地球の自転の速さは、地球は丸いので回るスピードが場所によって違います。赤道近くは速度が速く、北極や南極では自転の速さが「ゼロ」になります。日本は北緯20度から45度の間の場所にあるますから、平均的には時速1500キロメートルのスピードです。新幹線のスピードの5倍ぐらいの速さ、1秒間におよそ30kmもの速さで進んでいます。
A しかし地球上に住む私たちは、こんな猛スピードで動いていることは全く分かりません。なぜなら、私たちの周りにあるものや空気も同時に動いているからです。例えば自動車で高速道路を時速100kmのスピードで走っているとき、車の中の部品も空気もいっしょに同じスピードで動いているので、まったく気が付きません。もちろん車が急にスピードを上げたり、急にブレーキを踏んだりしたら分かります。
B 実は地球もこれと同じです。地球はいつも同じスピードで回転し、急にスピードを上げたり下げたりすることはありません。したがって地球が回転していても、まったく回転していないように感じるのです。