@ 石油のもとは「大昔のプランクトンの死がい」だと考えられています。プランクトンとは、海の中にいる小さな生物のことです。このプランクトンが死ぬと、死がいは土や砂といっしょに海の底に少しずつ積み重なっていきます。
A そのプランクトンの死がいの上には、数百万年、数千万年という長い年月の間に、砂や泥が積み重なっていきます。プランクトンの死がいは、しだいに土の中の深いところに埋もれていきました。その後、死がいは土の中にいる「バクテリア(細菌)」と地下の熱の働きで、「石油」に変わっていきました。
B その石油が、地中の割れ目を通って、たまりやすいところに集まったのが油田(石油がたくさん埋まっている場所)です。現在、中東地方(アラブ諸国)で石油がたくさん見つかっています。その理由は、大昔そのあたりにプランクトンの死がいがたまりやすい、広くて浅い海があったと言われています。