@ 植物の葉の上で暮らす昆虫には、緑色をしたものがたくさんいます。木の皮の上で暮らす昆虫には木の皮にそっくりで、なかなか見つけることができない昆虫がいます。このように、動物の体の色や模様が周囲の物に似ていることは、敵から身を隠すのに役立ちます。これを「保護色」と呼んでいます。
A 周りの色に合わせて、体の色を変える動物もいます。カレイは、海の底に降りる前に海の底の色や模様を目でとらえ、着地するとすぐにそれとそっくりに体の表面を変えます。
B 鳥にも同じような例があります。雪の多い地方に住むライチョウは冬、辺りが雪にうずまっている頃には、羽や毛が真っ白です。ところが、春になって雪が解けると、ライチョウは地面の色に似た茶色でまだらの羽になります。こうして、自分をねらう敵の目を逃れているのです。