@ 今から6,650万年前にユカタン半島に巨大隕石が落ちました。それで気候の変動が激しく起こって、恐竜が絶滅しました。恐竜だけではなくて、中生代の生き物の約70%が絶滅しました。その中でたまたま生き残ったのが、われわれのご先祖「小さな哺乳類」です。
A ウナギは深海で産卵しますが、これも「進化」の結果そうなりました。ウナギは日本列島から遠く離れた場所まで移動し、200メートルぐらいの深さに潜ってから卵を産みます。ですから、いまだにどこで産んでるのかよく分かっていません。そこで「ふ化」(卵からかえる)して「シラスウナギ」という、小さいウナギに成長して、また日本列島に戻ってきます。
B 何故わざわざそんな面倒なことをしているかというと、説明できません。それは結果だからなんです。より遠くで産むと、卵が他の生物に食べられなくて生き残れたのだと思います。それを何回も何回も繰り返しているうちに、もうすごく遠くになったと考えられています。大昔のウナギが最初から遠く離れた深海に卵を産もうと思っていたわけではありません。これが「進化」です。