@ 食虫植物は、虫を捕まえて栄養にします。東南アジアのウツボカズラ(食虫植物)は、水と日光から栄養を作っていますが、足りない栄養は昆虫(特にハエ)を捕まえて補っています。壺のような形の袋に昆虫をおびき寄せ、中に落ちた昆虫は消化液によって溶かされます。これが、ウツボカズラの栄養になっているのです。
A このウツボカズラの袋の中に、カニグモという蜘蛛が住みついていることがあります。カニグモは食虫植物の中に暮らし、迷い込んできた獲物を横取りしているのです。しかし、このことは食虫植物にも得になることが分かりました。
B 袋の中でカニグモが待ち伏せしていると、ハエを捕まえる回数が増えることが分かったのです。クモは腹一杯食べた後、残りカスをウツボカズラの袋の中に落とします。ウツボカズラは、このカスを栄養にしているのです。