要約学習を終えて
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2022.3.7


要約学習趣旨の部屋へ


2月28日
今年度最後の
要約学習の授業を終えました。
以下は
校長先生宛に送ったお便りです。



令和4年3月1日


○○中学校 
□□□□ 校長先生

 図式を拝見しました。
 「図式名人」については、2年生が13人(19人中)、3年生が17人(21人中)、認定しました。

 図式名人に認定するためには、@図式が「キーワード」であること、A「文章が構造的に図式化してある(文章の組み立てが分かる)」こと、という2つのハードルがクリアー出来ていないといけません。特に3年生は大半の生徒が図式力を身に着けての卒業、たいへん嬉しく頼もしく思います。今後のさらなる成長を期待しております。

 授業の後半の「聞き取り」(2年生は「ワクチン」、3年生は「iPS細胞」)については、話の内容をしっかり整理できている「合格者」(3D図式を実現)が、2年生5人、3年生10人でした。聞き取り図式は、全体像が分からない中での図式化ということで、読みと比べてハードルが高い(構造化しにくい)と言えます。今後、更に機会を増やして鍛えていく必要を感じております。

 また、それに続くメディアリテラシー(情報活用能力)の育成は両学年とも、「新型コロナ感染症事案により生じた問題点・困った点、及び、社会・学校生活で見えてきた良さ」について、両面から考え、自分の意見を発表してもらいました。

 何事も課題に対しては、広い視野から多角的に思考を深める必要があります。また、何事も欠点(失ったもの)がある反面、長所(得たもの)が存在します。「得たもの」という視点を大事にし、プラス思考で生活していって欲しいと願って、今回のようなスタイルを取りました。生徒の皆さんには、悪い・良いそれぞれ3つ以上考えるよう指示し たところ、大半の生徒が基準をクリアーし、自分の考えをまとめて発表出来ていました。
 自分の意見をまとめさせるのに作文させると時間がかかる上に、個人差が大きいという問題点があります。そこで、キーワードで図式化という方法は、負担も少なく短時間で考えをまとめることができます。道徳・特別活動・国語・社会など、他の教科等でどんどん応用されることをお勧めします。図式で自分の意見をまとめられるようになると、(スピーチ・話し合いなど)必ず将来に生かされます。(事前にスピーチ原稿を書く労力が必要なくなります。)

 今後も、学習や生活の中でどんどん図式を導入され、「図式力の向上」「プレゼン・スピーチ力の向上」に活用されることを期待しております。

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