@ つかまえたセミを飼っても、すぐに死んでしまいます。親のセミは、せいぜい2週間の命です。ところが、セミの幼虫(子ども)は土の中で長い年月をかけて育っています。例えば、アブラゼミは土の中に6年間も生きています。木の根から養分を吸い取りながら過ごしています。
A 幼虫のときが過ぎて成虫になって土から外に出ると、あっという間に死んでしまいます。殻を脱ぎ捨てて成虫になったセミ(メス)は、卵を産んで子孫を残すという大事な仕事が残されています。ところが、それをごく短時間に済まさないといけません。
B 成虫になったセミの体は、オスは飛ぶことと鳴くことだけに造られています。メスは鳴きません。メスは飛ぶことと卵を産むことだけに都合よくつくられています。木の汁を吸いながら、短い期間で子孫を残しているのです。