@ むかしむかしあるところに神様が住んでいました。神様は、そこに住んでいる動物たちに、1月1日にあいさつに来るように言いました。その日、最初にあいさつに来た動物から12番目までに来た動物を、年の動物「干支」にしてくださると言うのです。これを聞いた動物たちは、何とか年の動物になろうとして張り切って出かけました。ところがネコはうっかりして、いつ神様のところに行けばいいのかを忘れてしまったのです。困ったネコは、ネズミの所に聞きに行きました。
A ところがネズミは意地悪をして、ネコに一日おそい日を教えたのです。1月1日、ネズミは神様のところに一番乗りでした。ところがネコはネズミにだまされて、次の日にやってきました。ですから、12番目までの動物になれなかったのです。このことがあってから、ネコとネズミは仲が悪くなってしまいました。
B もちろんこれは、つくり話です。ネコが十二支に入っていない理由は、残念ながらはっきりと分かっていません。