@ 人間には、尻尾がありません。でも、お母さんのお腹の中で最初の2か月間。赤ちゃんには「しっぽ」が付いているのです。進化とは「動物が長い年月をかけて少しずつ体の仕組みを変えること」ですが、この尻尾は人間がだんだんと進化して「尻尾のない姿」に変化してきたという証拠なのです。
A この「しっぽ」は、お腹の中で2か月くらい過ぎたころから消えてなくなり、尻尾の名残(あったであろう痕)のような骨だけが残っています。この骨のことを「尾骨」(尾てい骨)と呼んでいて、人間なら誰でも持っているおしりの骨です。
B サルには尻尾が残っていますが、人間だけでなくチンパンジーやオランウータンなど尻尾がないサルもいます。これらは、サルの中でもかなり人間に近いサルです。尻尾がなくなった理由は、二本の足で立って歩くようになって尻尾が必要なくなったらだと言われています。