小学校34年生向け教材
小学校高学年向けの教材を作り替えました

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2020.5.25


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高学年向けに作成した教材を
文章を少し手直しして
小学校中学年向けに
作り替えました。





おへそ
基になった高学年向け教材
おへそ


@ 「おへそ」は、赤ちゃんのときの「へその緒」の取れた跡です。へその緒は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいたときには、お腹の中の胎盤(赤ちゃんがお母さんのお腹で過ごす場所)につながっています。へその緒を通して、赤ちゃんに必要な栄養や酸素がお母さんから送られます。逆に要らなくなったモノは、へその緒を通して捨てられてます。

A 赤ちゃんは生まれたあとは乳を飲むので、「へその緒」は必要がなくなり、自然に切り離されます。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんの「おへそ」は、とび出しています。

B 赤ちゃんが成長するにつれて、役目の済んだおへそはお腹の内側から引っ張られているので、だんだん引っこんでいきます。太った人のおへそが深くへこんでいるのは、おへその周りの皮膚の下に脂肪がたまって、どんどん引っこんでしまうからです。

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基になった高学年向け教材


@ 蚊が人間をさすのは、人間の血を吸うためです。蚊は刺したときに、針の先から血がかたまるのを防ぐ液体を、まず出します。血は血管の外に出ると、固まる性質を持っていますから、そのままで血を吸うと、針の中で固まってしまい、血を吸えなくなってしまいます。そうならないように、血がかたまるのを防ぐ液体を、まず皮膚に入れておいてから、蚊は血を吸うのです。

A この、血が固まるのを防ぐ液体が原因で、人間は刺されたところが膨れあがり、かゆくなるのです。しかし、蚊が人間を刺すときに出す液体によって、なぜかゆくなるのかについては、まだ原因が分かっていません。

B なお、蚊に刺されやすい人と刺されにくい人といます。汗かきの人や、体温の高い人は刺されやすく、赤ちゃんも体温が高いためよく刺されます。

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基になった高学年向け教材


@ 人間の体は、小さな小さな細胞というものの集まりでできています。その数は、全部で60兆個もあります。

A あかは、皮膚のいちばん表面にあるこの細胞が、少しずつはがれ落ちたものです。はがれ落ちる細胞と、ごみやばい菌や汗などがいっしょになって「あか」になるのです。あかが取れることによって、皮膚についているごみやばい菌も取れて、皮膚の表面はきれいになります。

B つまり「あか」は、皮膚をきれいにする大切なはたらきをしているのです。皮膚のいちばん深いところでは、新しい細胞がどんどんできて、次々と皮膚をつけ加えています。しかし、皮膚の表面では、古くなって死んだ細胞が、あかとなってはがれ落ちるため、皮膚はいつも同じ厚さを保っていられるのです。

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人間の祖先
基になった高学年向け教材
人間の祖先


@ 人間の先祖はサルだと言われていますが、それを調べる大事な手がかりは化石です。現在発見されている化石から言えることは、人間の先祖はおよそ200万年から300万年前のアフリカにいた「アウストラロピテクス」という人類だろうということです。

A これは、現在わかっている一番確実な人間の先祖です。ゴリラやチンパンジーとは、はっきりちがう特徴を持っていました。その特徴は、まず2本足で歩いたということです。また、体の大きさのわりに脳が大きいこと、犬歯という歯の中の牙の部分の歯が小さかった、という特徴もありました。

B しかし、このアウストラロピテクスにも、先祖がいるはずです。ところが化石が発見されていないために、それ以上はよくわかっていないのです。その先祖こそ類人猿、つまりサルと人との共通の先祖です。3000万年も前のことであるために、まだよく分かっていないのです。

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欠伸
基になった高学年向け教材
あくび


@ 「あくび」は、疲れたとき、眠くなったとき、退屈したときなどに出ます。疲れたり、退屈したりすると、脳のはたらきがにぶくなり、脳に酸素がたりなくなって眠くなります。そこで大きく息を吸いこみ、脳に酸素を送ってやるために、あくびが出てくるのです。

A あくびをするときには、大きく口を開きますが、そのときに、脳へ強い刺激が出ます。すると脳の命令で、酸素を取り入れるためにあくびが出るのです。このことによっても脳が目覚めて、ねむ気を防ぐのに役立っているのです。

B 「あくび」をすると涙が出てきます。上まぶたの外側に「涙腺」という、涙を作ったり溜めたり出したりする所があります。涙は瞬きをするたびに目の表面を流れて、ごみやばい菌を洗い流しています。「あくび」をすると涙が出てくるのは、大きく口をあけるため、「涙腺」のまわりの筋肉が押さえつけられ、涙が絞り出されるからです。

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ビタミンC
基になった高学年向け教材
ビタミンC


@ 果物にはビタミンCが豊富に含まれていますが、ネコは果物を食べません。ネコはビタミンCを体内で作り出す仕組みを持っているから、果物を食べる必要がないのです。ところが人間はビタミンCを体内で作り出す仕組みがないので、ビタミンCを主に果物から取り入れているのです。

A 人間の祖先は、果物がたくさんあるジャングルに生活していました。そのため、ビタミンCを体内で作り出す仕組みが退化(無くなる)してしまいました。ジャングルに生活しなくなった現在でも、ビタミンCを体内で作り出す仕組みがないので、果物などのビタミンCが豊富な食べものを食べ続ける必要があるのです。

B ビタミンCが欠乏すると、壊血病という怖い病気になります。壊血病は、体中から血が出て止まらなくなる怖い病気です。ビタミンCは、ピーマンやブロッコリーなどの野菜にも含まれています。果物嫌いの人は野菜をしっかり食べて、壊血病にかからないように気を付けましょう。

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草食動物
基になった高学年向け教材
草食動物


@ ウシ・ウマ・キリンなどの草食動物は、肉は食べません。草だけ食べているのに筋肉たくましい体になります。体をつくる栄養はタンパク質ですが、草には少ししかタンパク質が含まれていません。それなのに、どうして草食動物はあんなに大きな体になるのでしょうか?

A 草食動物のうち「ウシ」を取り上げてみましょう。牛には4つの胃があります。胃の中には、バクテリア(微生物)がたくさん棲んでいて、牛が食べる食べ物を消化(溶かす)して、それを栄養にしてどんどん仲間を増やしています。一方、牛はその増えた(タンパク質を含んでいる)バクテリアを胃から吸収して、タンパク質を摂っているのです。

B ウシは胃が4つあるので、食べたものを口へ戻して、唾液と混ぜてよく噛んで、更に細かくし、また飲みこむことを繰り返しています。これを「反すう」と言います。反すうをすることでしっかり消化しているので、食べたものからより沢山の栄養を吸収することが出来るのです。

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うんち
基になった高学年向け教材
うんち


@ 人間の体の中には、口からおしりの穴までの長いトンネルがあります。長さは子どもで約6メートルもあり、食べ物はこのトンネルの中を通っている間に、だんだん「うんち」に姿を変えていきます。

A 口に入った食べ物は歯でかみくだかれ、胃で溶かされて消化されます。消化された食べ物は小腸で栄養が吸収され、大腸で水分が吸収されて、残ったかすが「うんち」です。うんちのくさいにおいのもとは、この大腸の中で生まれます。

B 大腸の中には、バクテリアという、とても小さな生き物がいます。このバクテリアの食べ物は、大腸へ送られてきた食べ物の残りかすです。バクテリアが食べ物の残りかすを溶かすときに、臭いにおいのガスが出てきます。このガスがうんちに混じって出てくるため、うんちはくさいのです。

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