A このヤマネコは、小さなネズミや小鳥などをエサにして生きていました。その小鳥やネズミを捕るために、ヤマネコはやぶの中に隠れてじっと相手を観察します。そして、すきを見て這うように近づいていきます。獲物の手前数メートルのところで動きを止め、ねらいを定めて一気に獲物を捕まえます。
B このヤマネコを、人間が飼うようになりました。人間に飼われるようになったヤマネコは、だんだんおとなしくなっていきました。しかし、この獲物を捕まえる性質だけは無くなりませんでした。この性質は、おそらくヤマネコが生きていくための最も大切な性質だからです。そのために、ネコは今でもネズミや小鳥など、小さくて動くモノを見ると追いかけたり飛びかかったりするのです。