A 人間は、汗をかいて体温を下げています。そのために、汗をかいたらしっかり水を飲む必要があります。しかし、ゾウが生活している場所はそんなに水はありません。水の補給ができなかったら、死んでしまいます。また、犬のようにハアハアと息をするためには、ゾウは鼻が長すぎます。空気を鼻から吸って、口から出すことができません。
B そこでゾウは、耳をバタバタさせる方法で体温を下げているのです。ゾウの耳には、細い血管が網の目のようにはりめぐらされています。体から流れてきた血液を、空気に当てて冷やす仕組みになっています。テレビなどで、ゾウが耳をバタバタさせているのを見ることがありますが、あれは耳を動かして体の熱を逃がしているところなのです。