@ この地球上で最も走るのが速い動物は、チーターです。チーターは、時速110kmで走ることができます。特にすごいのは、スタートです。スタートしてから2秒後には、時速70kmにもなります。これは、レーシングカーでさえ不可能です。しかも、これ以上にすごいのは止まるときです。全力で走りながら、ほぼ瞬間的にその場に止まることができます。
A このチーターのスピードの秘密は、体つきにあります。小さな頭、細くて長い足、引きしまった胴体で、「流線形」の体をしています。また、体中が筋肉の固まりで、しかも柔らかい体をしています。チータの爪は地面につきささり、スパイクの働きをしています。つまり、チーターの体をくわしく調べると、本当に走るため(狩りをするため)だけにできているように見えます。 ※ 流線形=スピードが出やすい体の形
B これほどのスピードで走るチーターですが、長距離走は苦手です。全身をバネにして走るため、すぐに疲れてしまい長い距離は走れません。獲物を狙うときは、そっと30mほどの距離まで近づいてから、一気にダッシュして100〜200mの間に勝負をつけなければなりません。