@ コロンビア大学(アメリカ)では長年、ウイルスを死滅させる最新型の紫外線(UV)ランプ関する研究に取り組んできています。ここの紫外線C波(UVC)ランプは、病院や食品加工業などでは以前から利用されてきています。これをさらに、細菌・ウイルス対策として、駅・空港・学校などで活用出来ないか、特に新型コロナウイルスを退治出来ないか研究を進めているのです。
A しかし、紫外線C波は皮膚がんや眼疾患(目の病気)を引き起こしやすいなど危険性が高く、今のところ人がいない状況でしか使用できません。そこで、コロンビア大学が注目しているのは「遠紫外線C波(えんしがいせんシーは)」と呼ばれる紫外線です。遠紫外線C波は人には無害ですが、ウイルスにとっては有害だからです。
B ブレナー教授(コロンビア大学)によると、新たに取り組んだマウスを使った実験により、「遠紫外線C波が表面に付着した新型コロナウイルスを数分以内に死滅させる」ことが明らかになったとのこと。一方、遠紫外線C波を浴びても、マウスの目や皮膚は何一つ異常が無いことが証明されたそうです。研究の次の段階では、空中を漂う新型コロナウイルスに遠紫外線C波を放射する実験を行う計画とのことです。