@ 新型コロナウイルスは2020年1月に「指定感染症」と閣議決定されました。指定感染症の感染者は原則、陰圧病室(ウイルスが外部に流出しないよう気圧を低くしてある病室)などのある「感染症指定医療機関」に入院隔離されます。が、その数は限られています。島根県は、9病院28病床に過ぎません。
A 新型コロナウイルス感染者については、健康状態が回復しても、PCR検査で2回陰性が確認されるまで退院させることはできないので、一度入院したら、最低2週間は病床(ベッド)を使用することになります。新型コロナウイルスの感染拡大で重症化の患者が増えていけば、「感染症指定医療機関」は他の患者の診療ができなくなり、「医療崩壊」(医療行為が出来なくなる)が起きます。
A そこで厚生労働省は「PCR検査」(新型コロナウイルスに感染しているかの検査)を受けられる人の条件を「37.5度以上が4日連続する」などと定めました。さらには4月から、感染者全員を入院させる方針を切り替え、軽症者や無症状者はホテルや自宅で療養できるようにしました。なお指定感染症の場合、入院費・ホテル代などは、無料となっています。