寄生虫
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授業対象=小学校高学年
実施=2020年9月実施


2020.10.7


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全体像


教材


@ 人間始め動物にとって、寄生虫は嫌われ者である。病気を運んでくることもあるし、寄生されれば体が弱ることもある。しかし、逆に動物は寄生虫に大いに助けられて生きてもいる。例えば、宿主の免疫系を調節してくれる(有害なウイルスを退治してくれる)寄生虫や、体内に取り込まれた有害物質を取り除いてくれる寄生虫もいる。だから、あらゆる動物に寄生する回虫・ダニ・シラミなどの寄生虫も、保護すべきだという研究者もいる。

A マッケンジー教授(シンガポール大学)は、鉤虫(こうちゅう)という寄生虫が果たす役割について研究発表した。鉤虫は腸に寄生して腸の病気を引き起こし、貧血の原因となる。だが、実験用マウスを用いた研究で「鉤虫は宿主(この実験ではマウス)の免疫反応を刺激して、さまざまな病気から守ってくれている」ことが分かった。腸内の宿主の数が多すぎれば害になるが、少数がいる程度ならウイルスから宿主(動物)を守ってくれているのだ。

B 別の研究によると、魚の消化管に棲んでいるサナダムシは、魚の体内に取り込まれた有害物質を取り除いてくれていることが分かった。ただし、寄生したサナダムシが多すぎると、寄生された魚は死んでしまう。適量が宿主(魚)を守ってくれる条件なのだ。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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後半

20分間
聞き取り(図式化) ⇒再現(プレゼン)


題材は新型コロナウイルス感染症の不思議 2つ


  メモ(図式)を取りながら聞き取り(約7分) 
  2人ペア(相互に再現 40秒×2)
  代表者による全体プレゼン(1名)
               
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自分の考えを図式で書く ⇒プレゼン

  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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