@ 世界中で「空飛ぶクルマ」の開発競争が繰り広げられていますが、日本では「NEC」が「空飛ぶクルマ」の試作機を開発し、浮上実験に成功(2019年8月5日)しました。試作機は人工知能を搭載しており、運転や姿勢のコントロールなどをすべて自動で行ない、(人の指図を受けずに)自分で安全飛行をします。
A 経済産業省は、空飛ぶクルマとは「電動で垂直に離着陸し、自動運転で飛行する航空機」としています。電動化するとエンジンが不必要なので軽量化できます。自動化が進むことで操縦士が要らず、安全運転の上、運航費も安くなります。また垂直に離着陸できるので、滑走路がなくても点から点への移動が可能です。したがって、渋滞が激しい都市部では移動時間の短縮に役立ちます。
B 都会のみならず、交通が不便な離島や山間地域での移動手段としても期待されます。また、災害時には人命救助や物資支援での活用が見込まれます。なお、経済産業省は今年から試験飛行や実証実験などを行い、2030年代から実用化を拡大させていくとしています。