2Dの文章を3D化する
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2021.11.23



〜図式力を高める意味〜


 本をたくさん読めば読解力が伸びるかというと、そういう訳ではありません。読解力とは、「1D(1次元)の文字列や2D(2次元)の文章を、3D(3次元:立体映像)に立ち上げてイメージできる能力」のことです。読み進めている文章が、同時に頭の中で図解化・映像化できる能力が、本物の読解力なのです。

 文章を読むことが苦手な子は、字面だけ読んでしまうので結局、読み終わっても内容が具体的な形として脳裏に残っていません。読み終えた文章内容を人に伝えることが出来ません。人に読み終えた内容を要約して語ることは出来ません。これでは、せっかく読んだ文章が無駄になってしまっています。

 読みながら「ぺったんこの2Dの文章が3Dの立体的な映像に立ち上がる」と、全体的な動きが想像できるので、内容が全体構造として丸ごと理解できるのです。

 この「2Dの文章が3Dの立体的な映像に立ち上げる」訓練が、まさに要約学習で行っている「図式」力の育成なのです。

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