2021.3.22

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2021.3.17
同じタイトルで
新型コロナウイルス感染症について
大木隆生教授(東京慈恵会医科大学病院)の
見立てを紹介する形で
さまざまな疑念をまとめました。
今回はこの続編。
もう一度
まとめ直しをしました。
日本人にとって死の病か?
新型コロナは、欧米においては昨年の死因第3位〜5位に入っており、「死の病」と言えるかも知れない。一方、日本においては新型コロナは「死因の第36位」。日本人にとって新型コロナは、死の病とはとても言えない。
一年以上経過した現在、データの上では依然として(人口10万人当たりの)感染者数・死亡者数を比べてみると、欧米は日本の約30倍となっている。
【人口100万人当たりの死亡者数】(2021.3.19 現在)
イギリス 1,852人、
イタリア 1,689人、
アメリカ 1,616人、
フランス 1,387人、
ドイツ 876人、
………[世界平均 340人]………
インドネシア 140人、
日本 67人、
韓国 32人、
中国 3人、
………………
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新型コロナウイルスを
ゼロにするのは不可能
日本でこれだけ大騒ぎになったのは、「メディアの煽り」が大きい。「近い将来欧米並みになる」と繰返し報道し、過剰に怖がる風潮を作り出した。このことが、政治・政策・対策にも影響を及ぼした。
厚生労働省・医師会は「ゼロコロナ」方針(感染者をゼロにする方針)で事に当たってきている。しかしながら古来、よほど強毒(致死率が高い)ウイルスでない限り、ウイルスの根絶は不可能である。インフルエンザのように共存を目指すべきである。
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医療崩壊の犯人は?
政府は「受け皿対策」(コロナ患者の受け入れ体制)はなおざりにしたまま、「患者数を減らすことに躍起」になってきている。現在でもコロナ受け入れ病床数は、当初からずっと「全病床数の2〜3%」に過ぎない。
医療の整備を怠って、その結果として生じている「医療崩壊」。受け皿をそのままにして、その一方で国民には「自粛自粛」と、責任を国民に押し付け続けている。
欧米と比べて日本の感染者数・死亡者数は、おおむね 1/30。逆にベッド数は欧米の3倍。昨年4月に、コロナ対策用の予算が4兆円準備されているにもかかわらず十分使い切らずに医療崩壊とは、解せない話だ。行政の怠慢としか言いようがない。
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人口千人当たりの病床数は
日本が13.1と突出して多く、
OECD加盟国平均
4.7の2.8倍となっている。
新型コロナは
指定感染症5類にすべき!
新型コロナに対応する病院やベッド数が、日本で少ない原因の一つに、新型コロナが指定感染症「特別扱い」であることが挙げられる。
新型コロナは「指定感染症第2類」に位置づけられたまま、今日に至っている。しかも、感染者の扱いは「第1類」(死の病「エボラ出血熱」と同じ扱い)で、無症状者も隔離という対策を取り続けている。
感染症指定病院は、大半が公立病院(約9割)。限られた病院(20%)で、新型コロナ感染者に対応している。これが「医療崩壊」の原因の一つとなっている。
新型コロナの正体(データ的にはインフルエンザ程度の感染症)は、データ的にはっきりしてきている。指定感染症2類から、インフルエンザと同じ「5類」に変更すべきだ。
そうすれば、医療崩壊は起こらないし、緊急事態宣言を出す必要もないし、人々は苦しまなくても助かる。

この点、欧米では新型コロナは2類扱いとなっていない。したがって、どこの病院でも新型コロナを受け入れている。日本の数倍〜数十倍の感染者・死亡者が出ても、医療崩壊は起こっていない。
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例年のインフルエンザの「発症者数(患者数)」
=1,000万人〜2,000万人 死亡者数=約1万人

過去一年間の新型コロナの「感染者数(PCR陽性者)」
=約45万人 死亡者数=8,836人(3/23)
参考資料
第1類 エボラ出血熱(致死率80%)など
第2類 サーズ(11%)・マーズ(35%)など
第3類 食中毒
第4類 人畜共通感染症
第5類 その他の感染症
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インフルエンザにワクチンは
効いているのか?
この騒動の終息に「ワクチン」が期待されている。ただデータからは、ワクチンは画期的に感染者数を減らすとまでは言えない。過去のインフルエンザワクチン接種データを調べてみると……。
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ワクチンを接種しないときの発症率 23人 / 100人
ワクチンを接種しときの発症率 16人 / 100人
よって、23人 / 100人 ー 16人 / 100人 = 7人 / 100人
つまり、100人のうち7人、発症者が減る。重症化しにくいと言われている。
日本人にとって
新型コロナに
ワクチンは必要か?
まして、この度の新型コロナワクチンは、これまでのスタイル(死んだウイルスか、弱らせたウイルスを接種する)ではない。今回の新型コロナワクチンは、世界で初めてヒトに使用される「遺伝子ワクチン」である。
新型コロナウイルスのDNA(遺伝子)をヒトに筋肉注射することで、筋肉細胞がコロナの抗原(遺伝子情報物質)を造る。この抗原に対して白血球が戦いを挑み、その結果、「抗体」(ウイルスを退治する物質)を作成。防御体制の「免疫」が確立するというものである。
問題は副作用などについて、ヒトで十分時間をかけることなく実用化されてしまっていること。今後、人体にどのような影響を及ぼすのか? 未確認のワクチンという側面もある。(ほんとうに日本人に必要か?)
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