「公文式国語学習法」では、子ども達は「要約作業」を通して、詳説に限らず、随筆・説明文・論説文などの文章を次々に読み込んでいきます。真剣に「文章を読む体験」を重ねていきます。そういう積み重ねの中から、自然に「言葉の世界」を広げていきます。
そして、こういう「国語の授業」を通して、次のようなことに気が付きました。
言葉の数(語彙)を広げていくと、子どもの情緒が安定する。言語力が発達すると子どもは心が安定し、日常の立ち居振る舞いに落ち着きが出る。このことは、特に幼児や障害を抱えた子どもの場合に、特に顕著であることも分かりました。
|
.
|
以上は『公文式国語の提言』から、エキスの部分を取り出し要約しました。国語の読解力を伸ばすためには、まずは漢字の読み書きがそのベースとして必要不可欠です。
併せて、さまざまな種類の文章を読む体験を重ねることが大事です。なかでも文章要約作業は、読解力をごっそり引き上げます。一番遠回りのようで、実は一番近道の読解力養成方法が「要約」なのです。
そして、こういう学習の積み重ねが「語彙」を増やすとともに「言語力」を伸ばしていきます。それと比例するように、人間として重要な「情緒が安定」してくるのです。
国語の授業においては、「文章を図式化」する方法によって要約の力をつけてきています。引き続き、ベストを尽くして文章に立ち向かっていきましょう 。