新型コロナウイルス感染
第二派がやってきたのか?

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2020.7.26(日)


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7月23日
東京都は前日(22日)の感染者の状況を発表しました。
その人数=238人
ここのところ連日200人を超え
第二派が到来したのではないかと
テレビでは恐怖を煽りながら
報道しています。

確かに
4月のグラフと比較すると
新しい大きな波がやってきています。

しかし
厚生労働省のデータなどを観ると
4月と7月とを比較すると
その内容が
ずいぶん異なっていることに気が付きます。



〜NHK新型コロナウイルス感染症特設サイトより〜



もともと
気が付かないうちに
感染した人(発症しなかった人)が
公表された感染者数の
数倍〜数十倍と言われています。

したがって
感染者数を基にあれこれ分析すること自体
何だか違っているのではないか
意味がないのではないかと思います。


 感染経路不明も増加傾向にあります。もはや厚生労働省が行っている「クラスター対策による封じ込め」は困難ではないかという意見も出始めています。また、あまりにこれを重視すると、感染者が犯人扱いされたり差別されたりするという意見もあります。

 実際、島根県では感染者が28名。該当者は連日のようにニュースに取り上げられ、まるで犯人扱いのような錯覚を抱きます。個人的には、コロナに罹る怖さより、マスコミで取り上げられたり、周りから白い目で見られたりする怖さの方が大きい、というのが正直な気持ちです。

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本来は
インフルエンザと同じように
患者数(発症者数)の実数を基に
現状分析をすべきではないでしょうか?

いちばん確かな比較をするなら
死亡者数だと思います。




インフルエンザと新型コロナの死亡率
(出所:日本総研、厚生労働省をもとに日本総研作成)








4月と7月とでは違いがあります


東京都が示した情報によると
7月22日のデータでは、


@ 入院患者916人のうち重症は18人

これ以外に
A 宿泊療養が156人
B 自宅療養が418人
C 調整中(自宅待機)が470人

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ABCほとんど無症状です。
よって、おおむね半数が無症状と推定されます。

4月に東京で陽性が増えたときは
37.5℃以上の発熱などの症状があった人が
保健所に相談して検査を受けていました。
よって、ほぼ100%が患者でした。

が、6月からは風俗営業の店などで
無症状の人にも検査するようになり
6月1日には約1,000人だった検査人数が
7月中旬には毎日4,000人を超えています。


一方、4月上旬
東京で毎日200人以上の陽性者が見つかったときと
今回の最大の違いは、その年齢層です。

3月から4月にかけて検査したのは有症者だったので
半分以上が80歳以上の高齢者でした。
が、今回は61%が30代以下で、無症状。


61% 20歳代 & 30歳代
21% 40歳代 & 50歳代

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上記 ABCのほとんどは風邪を引いて治る方々です。
問題は、コロナで死亡する人がどれだけ増えるか?

東京都の死者は7月に入って
90代の患者が2人死亡。
全国でも毎日0〜3人です。

世界各国の死者を比較してみると
EUもアメリカもピーク時には毎日2,000人以上が死亡
それに対して、
日本は最大でも20人台と、欧米比 1/100。
欧米に比べて2桁少ない状況にあります。

今後の問題点としては
問題は患者が激増して
医療崩壊によって助けられる命が助からない状況が生じることです。

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テレビメディアを初めとするマスコミは
2月〜4月の「コロナ怖し!」一辺倒から
以後は経済を回す視点も取り上げてきています。
特に
観光地に関する経済
(バス・タクシー・飛行機・ホテル・お土産店など)
ガタガタです。
倒産に関する新聞記事も増えてきています。

以下は
インターネットで拾ってきた
パチンコ業界の方の言葉(本音)です。






「もう休業要請に従う気はない」
パチンコ店幹部が断言する訳


 「コロナの恐怖と失業の恐怖なら大部分は後者を恐れるだろう。日本政府もコロナより経済を取った。だからこその緊急事態宣言解除であり、GoToトラベルキャンペーンである。目立ちたがり屋の知事さんが何を言おうと、私たちは限界なのだ。」

 「パチンコ以上に小売とか、外食とか、どこも限界じゃないですか、再自粛要請どころか緊急事態宣言が再発令なんてされたら、コロナで死ぬより金詰まりで死ぬんじゃないですか?」

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日野百草(フリーランス)より(ごく一部の文章を)引用しました。






 7月24日(金)、出雲大社を通過して「鷺浦」に出かけました。驚きました。出雲大社に到着するまでの2〜3キロメートル、車の大渋滞。出雲大社周辺は大勢の人でごった返していました。鳥居前のそば屋さんなど、雨天にもかかわらず長蛇の列が出来ていました。何だか自然と嬉しくなってきました。

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新型コロナウイルス感染症を
インフルエンザと同じ扱いにする!


 Yahooニュースによると、「東京都の重症患者18人に対して、確保された重症者用ベッドは100床。入院患者は916人だが、確保された病床は2800床と、いずれも余裕がある」とのこと。

 今の調子で陽性者数が急増すると、医療スタッフは多忙を極める可能性があります。医療崩壊の心配はないと思われますが、常に感染者の収容力を横目に観ながらの対応が必要と思われます。

 それよりなにより、「新型コロナウイルス感染症」の根本的なとらえ方を見直す必要があると、ずいぶん以前から危惧しています。

 日本では新型コロナは、(これまでの経緯・データから)インフルエンザ未満の風邪だと考えていいと断言出来ます。インフルエンザについては、昨シーズンの患者は1,176万人が感染し、今シーズンの患者は728万人(厚生労働省)とされています。

 今年のインフルエンザ患者は、新型コロナの感染者2万6,000人の280倍です。致死率は新型コロナより低い点はありますが、それでも死者は毎年3,000人程度(新型コロナは7月、1,000人を越しました)となっています。

 新型コロナを指定感染症として感染症法の2類に分類した(1月下旬)ことが、かえって医療の逼迫をもたらしています。日本の感染者の状況、死亡者数の状況を見る限り(そろそろ、というよりいい加減)2類指定を解除し、インフルエンザと同じように一般の病院でも対応できる病気にすれば、医療崩壊はまず起こりません。

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不思議二つ
その一
100万人あたりの死亡率
東アジアは欧米と二桁違う!


100万人あたりの死亡率

人数 国名 人数 国名
824 ベルギー 7 イラク
580 スペイン 7 日本
558 イギリス 5 韓国
557 イタリア 3 中国
445 フランス 0.3 台湾
333 アメリカ 0.2 タイ
96 イラン 0 ベトナム


この理由がいろいろととりざさされていますが、一つには結核の予防注射(ワクチン)「BCG」が有力な一つです。
 状況証拠があるからです。イラク(日本のBCGを打っている)は死亡者が少ないのに、隣のイラン(BCGを打っていない)は欧米並みに多い。他に、イタリアと接するポルトガルの例、旧東ドイツと旧西ドイツの例などあります。

 もう一つの仮説が「交差免疫」。新型コロナウイルスによく似た遺伝子の「コロナウイルス」に(東アジアの国々は)感染者が多く、すでに「新型コロナ」の抗体を持っているという説。

 日本はトイレが綺麗、マスクをする、靴を脱いで家に上がる、手洗いが普通など生活習慣を挙げる説もありますが、これでは2桁の違いが説明し切れません。

 この原因が究明出来れば、第2派に備えることも出来ます。世界の感染防止にも大いに貢献出来ます。研究者には頑張って欲しいです。

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不思議二つ
その二
子どもは罹りにくい
罹っても重症化しない
死亡例がほとんど無い


 新型コロナウイルス感染症は、高齢者(特に糖尿病・ぜんそくなど基礎疾患のある人)をねらい打ちにしています。(下表は致死率:4/19現在日本の統計:厚生労働省HP)

年代
0歳〜
10〜
20〜
30〜
40〜
50〜
60〜 21
70〜 50
80〜 87

 60歳以上で、実に93.5%!


 インフルエンザの場合は、流行期には「学級閉鎖」「学校閉鎖」が目白押し。子ども中心にターゲットです。

 その点、新型コロナは子供は罹りにくいし、罹っても無症状か軽症。しかも、上気道から排出されるウイルス検査によると、重症か軽症かに関わらず、子どもは人に感染させる率が極めて低い。

 逆に高齢者は、ウイルス排出量が極めて多い「スーパー・スプレッダー」との調査結果です。高齢者は感染させる面からも、感染させられる面からも要注意。高齢者(特に基礎疾患のある高齢者)への対応が、今回の新型コロナウイルスに関してはポイントとなりそうです。

 この謎が、未だもって解き明かされていません。ちなみに遺伝子の80%が同じという「サーズ(コロナウイルス」も子どもの死亡事例がありません。

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学校の臨時休校措置は疑問ですね。